優先する保障から医療保険を選ぶ
医療保障は多種多様
保険の種類 | 医療保険、がん保険、女性保険など |
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特約の種類 | 先進医療特約、三大疾病(入院)特約、通院特約、 がん通院特約、がん診断給付金特約、 がん治療(抗がん剤、放射線など)特約など |
医療保障の優先順
医療保険を選ぶ際には、必要な保障に優先順位をつけて優先度の高いものから検討して選ぶとよいでしょう。
(1)最優先は基本の保障
医療保障のなかで最も基本となるのが、一般の医療保険のなかのベースとなる保障である入院保障と手術保障です。通常、病気やけがで治療費が多くかかるのは、入院したときと手術をしたときなので、まずはこの保障を充実させることが第一です。つまり、一般の医療保険が医療保障のベースとなります。
(2)次はがんの保障
次に考えておきたいのが、がん保険(またはがん保障の特約)です。がん治療の進歩により、がんの生存率はあがってきていて、昔とは違い、がんも治る病気に変わってきています。しかし手術や抗がん剤・放射線などの治療費が高額になったり、治療期間が長期間になったりすることがあります。このような状況をふまえ、最近のがん保険では、がん診断給付金やがん入院給付金のほかにがん通院給付金やがん治療給付金を充実させているものが増えてきています。
2人に1人ががんになるといわれている時代です。もし、がんになったときに、生きるための十分な治療を受けたいならば、がん保険に加入したり、がん保障の特約をつけておくと安心です。
(3)女性ならば女性特有の病気への保障
女性であれば女性向けの医療保険(以下、女性保険)や女性医療特約があります。これは女性特有の病気で入院したときに、入院給付金が上乗せされる保険です。一般の医療保険でも女性特有の病気は保障されるので、合理的に考えれば決して優先度は高いとはいえませんが、女性にとっては安心感のある保険です。
以前に比べると、女性保険の保障内容はより充実してきていて、なかには女性のための総合医療保障といえる商品もあります。そういった意味では、女性であれば十分に検討する価値があります。なお、女性保険に入れば、一般の医療保険は不要です。
(4)手厚くするなら先進医療への保障
最近は、多くの医療保険商品で先進医療への保障が標準で付加されていたり、特約として付加できるようになってきています。これは、厚生労働大臣によって定められた高度な医療技術を用いた先進医療を受けたときに、その費用を保障してくれるものです。
先進医療は、健康保険の適用がなく全額自己負担になります。例えば、がんの先進医療である重粒子線治療は300万円にもなります。そのようなケースに備えて加入しておいてもよい保障です。
ただし、先進医療といってもすべてがこのように高額なわけではなく、その治療を受けられる病院も限定されていて、実際には誰もが受けられる治療とは限りません。また何年後かには保険適用治療になるものも出てきます。保険料が安いので、保障があればつけておくとよい保障ですが、この保障がないからといって、その保険がよくないということにはなりません。
そういう意味では、選択基準としては優先度はそれほど高く考えなくてよい保障です。
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